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【先行限定公開】3季ぶりの優勝狙う法大の頼れる2人の本格派右腕 エースは俺だ‼【硬式野球】

東京六大学春季リーグ戦
明治神宮球場

3面では先発の座をうかがう2人の『本格派右腕』と、けがからの復活を期す石川達也(キャ4)を特集する。近年まれに見る壮絶な先発争い、その行方に目が離せない!
この記事は第250号(4月号)発行までの限定公開です。詳しくはこちら

投手陣率いる副将 高田孝

精神的支柱 昨季に最優秀防御率を獲得した朝山広憲(令元年度卒=現Honda)と共に先発としてチームを引っ張った高田孝一(法4)。朝山と同じ学年で、昨年度の投手責任者・内沢航大(令元年度卒=現JR北海道)からも期待の後輩として挙げられるなどその実力はチーム随一だろう。

 高田孝の持ち味は、なんといっても完成された投球術。相手打者を追い込んでからさまざまな球種、コースを駆使し、打者を抑える姿には安定感がある。さらに試合を終えるごとに課題を見つけ、次の試合には克服をしている修正能力の高さもピカイチだ。与えられた起用にぴたりとはまり、春は課題だった『5回を必ず抑える』ことを秋には修正してのけたのは見事としか言いようがない。本人も「秋のシーズンではある程度自分の感覚をつかむことができた」と手応えを口にした。

 11月には新チームの副将に就任。「妥協することなく、厳しい言葉を掛けたい」と真剣なまなざしで語った高田孝は昨オフ、そして鴨川キャンプで自身のことはもちろん、チームを思い投手陣全体にも気を配った。「周りの動きを見られるようになった。部員を観察し、指摘もしっかりできるようになった」とまさに有言実行。今年度から投手責任者を務める鈴木昭汰(キャ4)と共に技術面だけでなく精神面でも投手陣をけん引していく心意気で見事にチームの『精神的支柱』となっている。
本格派右腕 今季は法大の先発争いが熾烈(しれつ)を極めている。左腕エースの鈴木や、昨季は守護神として多くの勝利をもたらした三浦銀二(キャ3)、さらには石川もオープン戦で先発起用されるなど例年以上に人材がそろう激戦区。青木久典監督も『競争』を明言しただけに、先発の座は安泰とはいかない。だが経験に裏打ちされ、誰よりもリーグ戦で修羅場を乗り越えてきた本格派右腕の存在は今年も大きいだろう。高田孝は「一試合一試合、一人一人に集中してチームに貢献したい」と冷静に前を向いた。

 ラストイヤーを迎える右腕には、やはり『まっさらな』神宮のマウンドがよく似合う。
(加瀬航大)

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ラストイヤーにさらなる進化を遂げる

守護神経て先発へ 三浦

経験則 「技術的にも体力的にも色々な面で課題も出たし、収穫もあったので自分にとっては良いシーズンになった」。もはやチームの顔と言っても遜色ないだろう、三浦銀二の存在感は年々増している。自慢の直球と多彩な変化球を武器に、昨年は先発・抑えとして大車輪の働きでチームを支えた。開幕投手に選ばれ大きく期待されるも、結果を残せなかった昨春。しかし、昨秋から抑えに回ると、それまで影を潜めていた本来の投球が光り出す。完全復活を印象づけたのは10月5日の対明大戦だ。8回途中、無死満塁のピンチに登板。三浦は無失点に切り抜け、続く9回も三者連続三振を奪う圧巻の投球で球場を沸かせた。昨秋の防御率は驚異の0.00。「抑えというのは1点で勝つか負けるかの最終回なので、その気持ちの入れ方は違います」と語るように、抑え独特の『1点の重み』を肌で感じた。

 「良い方ではない」というオープン戦の調子。「コントロールがまだまとまっていないので、まずはそこから修正して、変化球、真っ直ぐどちらも腕を振れるようにしっかりやっていきたいなと思います」。豪速球投手ではない三浦にとってコントロールは生命線だ。投球の幅を広げるためにも乗り越えたい課題。その上で、さらに磨きをかけているのは直球だ。ワインドアップから放たれる回転数が高く、伸びのある直球は三浦にとって最大の売りである。昨オフでは主に直球の球威や質を高めることを意識して練習に取り組んだ。プレートの位置をずらして投球位置を変えたり、緻密な調整で試行錯誤する。

真骨頂 昨季は守護神として君臨した三浦だが、「もちろん先発で投げたい」と、先発再転向への気持ちは捨てていない。先発投手として、エースになるためには欠かせない気持ちの切り替え。メンタル面では、先輩である鈴木を高く評価する。「すごく彼は前向きなので、調子が悪くても、しっかり前を向いて自分なりに考えながらやっている。そこは本当に自分の足りないところなので、学んでいます」。自分の欠点を把握し、他の選手の良い点はしっかり吸収する。1年の春から試合に出続け、培ってきたものは計り知れない。大器の真価が今試される。
(高安寛)

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優勝のため先発の座へと返り咲く

復活期す強気の左腕 石川

 石川達也の復活劇が幕を開ける。

 昨年はけがに悩まされた。右脇腹の肉離れで1度はフォームさえ崩れ、戦線離脱を余儀なくされた。しかし、石川は地道にリハビリに打ち込む。それと同時にウエートトレーニングを重ね体の安定感を取り戻すと、制球力が回復。直球の球速もけが以前の数字に戻り、再び強気の投球をマウンドで披露できるようになった。「徐々に仕上がってきている」とコメントするように石川の完全復活も近いだろう。

 以前から先発への思いを語っていた石川だが、今春のオープン戦で先発を務めると、登板した試合では零封で抑え、さらにその可能性を手繰り寄せている。同じく左腕の鈴木との先発争いが予想されるが「自分に勝てばおのずと結果もついてくる。ちゃんと練習して自分を追い込んでいけるようにすれば大丈夫」とその目に迷いは無い。

 ドラフト候補に名乗りを上げるために個人としても結果が要求される今季。「3勝以上、できれば5勝して、結果がついてくれば最優秀防御率も狙う」と強気の左腕は春の神宮での躍動を誓う。
(須藤大樹)

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目標は3勝以上。完全復活なるか

高田孝一のリーグ戦登板成績

シーズン防御率
2017年春 登板機会無し
18年春 5 2 1 31 ⅓ 31 23 6 12 3.45
7 1 0 31 ⅓ 34 27 9 13 3.73
19年春 5 0 0 12 18 11 7 7 5.25
5 3 0 22 ⅔ 18 15 6 5 1.99
通 算 22 6 1 97 ⅓ 101 76 28 37 3.42
※18年春秋、19年秋は規定投球回以上

 

三浦銀二のリーグ戦登板成績

シーズン防御率
2018年春 7 2 0 13 9 14 2 4 2.77
8 3 1 49 ⅔ 42 43 8 11 1.99
19年春 9 2 4 41 ⅓ 37 27 10 18 3.92
8 1 1 10 ⅔ 4 9 2 0 0.00
通 算 32 8 6 114 ⅔ 92 93 22 33 2.59
※18年秋、19年春は規定投球回以上

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