【陸上】2019日本学生個人選手権 関カレに引き続きハードル勢が大健闘!日本選手権・全カレに向け弾みをつける

2019日本学生個人選手権兼U20世界選手権派遣選考参考会
2019年6月7日(金)〜9日(日)
ShonanBMWスタジアム平塚

 個人での熱き戦いが繰り広げられる日本学生個人選手権。今年は関カレから約2週間後、平塚にて開催された。梅雨入りと重なり悪天候の中行われた今大会だが110mHの吉間と樋口陸が日本人ワンツーを果たすと、3日目には400mHの高田が7位で入賞を果たす。ハードル勢が大活躍となった今大会は全カレ・日本選手権に向け弾みをつけた。

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110mHで日本人ワンツーを果たした吉間・樋口陸

試合結果

種目別結果

種目ラウンド選手名記録順位
男子200m 予選 1 山本祐大 21秒81(+1.9) 2着
2 山路康太郎 21秒59(̠+0.6) 4着
9 江藤拓都 21秒39(+1.0) 1着
9 亀井直弥 22秒19(+1.0) 5着
準決勝 1 江藤 21秒30(±0.0) 5着
1 山路 21秒70(±0.0) 6着
3 山本 21秒82(+1.4) 8着
男子400m 予選 4 村石怜司 49秒14 5着
4 白井一央 48秒91 4着
男子110mH 予選 1 樋口陸人 14秒03(+0.8) 2着
3 丹羽勇人 15秒86(-0.3) 8着
6 横地大雅 14秒18(+1.1) 1着
7 吉間海斗 14秒24(+1.2)) 2着
準決勝 2 樋口 13秒97(+0.9) 2着
3 吉間 13秒88(+1.3) 1着
3 横地 15秒10(+1.3) 7着
決勝 吉間 13秒95(-0.4) 2位
樋口陸 14秒02(-0.4) 3位
男子400mH 予選 3 高田一就 51秒30 1着
7 伊藤将大 52秒73 2着
準決勝 2 伊藤 52秒42 6着
3 高田 50秒67 1着
決勝 高田 51秒83 7位
9位以下決定戦 伊藤 52秒76 6着
男子300mSC 予選 3 中園慎太朗 9分02秒54 2着
3 岡内雅矢 9分03秒91 3着
男子5000m 決勝 山本燎 14分39秒73 33位
男子走幅跳 決勝 秋山裕樹 7m05(+1.2) 10位
日高修杜 7m06(-0.2) 12位
男子砲丸投 決勝 天野光汰 14m92 11位
男子槍投げ 決勝 前田秀悟 61m67 11位
男子三段跳 決勝 秋山裕樹 14m68(+0.1) 18位
女子100m 予選 1 田植晶子 11秒97(̟+0.5) 1着
準決勝 2 田植 11秒92(+2.4) 3着
女子200m 予選 7 田植 25秒15(+2.0) 6着
準決勝 2 田植 25秒21(+1.9) 6着
女子400mH 予選 4 樋口夏美 1分4秒81 3着
 

戦評

 男子400mには村石怜司(1)と白井一央(1)が出場した。予選で同じ組に登場したルーキーの村井と白井。健闘を見せたいところだったが、両者とも中盤から徐々に上位との差が広がっていき、上位争いに加わることができず苦しい展開に。最後の直線で懸命な追い上げを見せるも力及ばず、惜しくも予選敗退となった。

 110mHには関東インカレで2位となった吉間海斗(3)を始め4名が出場、うち樋口陸人(2)、横地大雅(1)、吉間の3人が組2着以内でゴールし危なげなく準決勝に駒を進めた。準決勝でも吉間、樋口が安定した走りを見せ決勝へ。しかし、横地はスタート直後に体勢を崩し追い上げることができず準決勝で敗退となった。迎えた決勝。吉間、樋口ともに圧巻の走りを見せ上位に食らいつく。惜しくもワンツーフィニッシュとはならなかったが吉間が2位、樋口が3位で表彰台の3分の2を法大勢が占めた。樋口は「自分のレースができた」と安堵の表情を見せた。しかし、吉間に及ばなかつたことには悔しい表情を見せ「同じ舞台でも勝って倒せるようにしたい」と意気込んだ。


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圧倒的な走りで3位の樋口陸

 男子400mHには高田一就(4)と伊藤将大(2)が出走。2人は安定した走りで予選を突破。続く準決勝、伊藤は序盤にスピードに乗り順調にハードルを越えて行くも終盤に失速。惜しくも決勝進出とはならなかったが大会3日目の9位以下決定戦に駒を進めた。法大勢が苦しむ中、準決勝で高田は圧巻の走りを見せる。序盤にスピードに乗りそのまま衰えることなく組1着でフィニッシュ。非常に良い調子で決勝進出を決めた。決勝では格上相手に健闘するも7位で表彰台を逃してしまった。
 

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レベルの高いハードル勢の中でも存在感を放つ伊藤

 男子5000mには山本燎(2)が登場。序盤から新号健志(青学)等といった格上の選手を差し置き積極的に先頭をひっぱると淡々とペースを刻んでいく。しかし後半、ペースが落ちると徐々に抜かされ組13着でフィニッシュした。レース後「全然満足のいくレースではなかった」と悔しさをにじませた。しかしこれから迎える駅伝シーズンに向けて「駅伝のメンバー入りを狙っていきたい」と意気込んだ。山本自身が持ち味と語る「スピード」と「積極性」が花開いたとき、目標と掲げる箱根総合4位に一歩近づくのかもしれない。

 男子3000mSCに登場したのは中園慎太朗(1)と岡内雅矢(1)のルーキー二人だ。中園は序盤から先頭につくと集団を引っ張った。そして一時は岡内に抜かれるも抜き返して組2・3着(中園・岡内)でフィニッシュ。全体でも4・5位と共に入賞を果たし、ルーキーとしての走りを見せた。中園はレース後結果に満足せず「及第点といったところ」と悔しさをにじませた。そして今後に向け「法大記録を樹立したい」と高い目標を掲げた。ルーキー達の今後の活躍が法大の躍進につながってくることは間違いないだろう。


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序盤では先頭を走る山本

男子砲丸投に出場したのは、天野光汰(4)。2回目の投てきで14m92をマークすると入賞圏内につけた天野だったが、3回目の投てき終了時にはあと一歩のところでトップ8に届かず。結果11位となり、惜しくも入賞を逃す形になった。先日の関東インカでは自己ベストを更新し入賞を果たした天野。今回は悔しい結果となったが、4年目のラストシーズンでのさらなる飛躍に期待がかかる。

男子三段跳びには1年生秋山裕樹(1)が出場。1回目を失敗したものの、2回目は成功し、14m68を叩き出す。しかし、3回目も白旗となるも14m29で記録を伸ばすことはできなかった。全体18位で悔しい結果となった。

男子走幅跳には日高修杜(2)と大会初日の三段跳にも出場した秋山が出場。日高は1回目を失敗し、2回目で7m06の記録を残す。秋山も1回目から7m05の記録を残し、惜しくも2回目を失敗となったが、2回目終了時点で日高、秋山ともに上位8名に入った。しかし、日高は3回目を失敗。秋山も記録を伸ばすことができず、日高10位、秋山12位となった。


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惜しくも入賞を逃した

 女子100mと200mともに出場したのは田植晶子(3)。先日行われた関カレでは100m6位で見事入賞を果たし、今大会にも短距離女子エースとして期待がかかった。100m予選では1着で余裕のあるレースを見せる。迎えた準決勝では11秒92で3着でフィニッシュし、タイムで拾われるかと思われたが僅差で惜しくも決勝を逃す結果で終えた。200mではタイムで拾われ準決勝進出なるも格上相手に競り勝てず100m同様準決勝敗退という結果で終わった。


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関カレに引き続き圧巻の走りを見せた田植

 

 女子400mHにはルーキーの樋口夏美(1)が出走。序盤から攻めた走りを見せるも、自分の思い描いたような走りができず組3着で予選敗退で終える。レース後には「最悪のレースでした」と悔しさをにじませた。しかし「切り替えて強い自分になれるようになりたいと意気込みルーキーとしての強さが垣間見えた。(近藤のぞみ、須藤大樹、守本咲希)

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悔しい走りとなった樋口夏

選手インタビュー

樋口陸人

 ー今日の試合を振り返って
関カレの疲れも溜まっていましたが、しっかり疲労を抜いて今日に調整して来れました。天候は悪かったんですけど、自分のレースができたと思います。

ー今大会の位置づけは
関カレが終わってから流れでの試合だったので、そこまで調整した訳ではありませんでしたが、次の日本選手権に向けて確認できたのでためになるレースでした。

ー関東インカレでは自己ベストを更新されましたが、好調の要因は
この冬しっかり練習を積んできて、走力もハードルの技術も上がってきたので、いつも通りのレースができればベスト記録も出せるかなと思っていました。あとは、練習してきた自分を信じて走るだけでした。

ー同じ種目では吉間選手が好成績を残していますが、意識することはありますか
普段一緒に練習していますが、やはりレースで負けると悔しいので同じ舞台でも勝って倒せるようにしていきたいです。

ー今後に向けて一言
日本選手権でベストを更新し、今年はレベルの高いレースになると思いますが、決勝に残って良いパフォーマンスをしたいです。あとはけがなくレースを終えることができたらと思います。

樋口夏美

―今日の大会を振り返って
今日のレースは最悪のレースでした。自分自身の記録と比べてみても5秒くらい遅いし、400mの記録とハードル(との記録の)差を考えてみても全然出てない記録だったので、自分の高校の時の衰えというのを感じたレースでした。

―関カレからの調整は
そこからの調整として間もなかったので、あまり上手にできてなかったのかというのはあります。

―コンディションはいかがでしたか
まだ筋肉とかも全然ついてないし、体を絞ることも全然できてなかったのでちょっとまだまだダメな部分が多かったかなと思います。

―今大会の位置づけは
今大会は自分自身が大学1年生ということもあるので経験を積むという点では大きな舞台で全国の早い人たちと戦えたことは良かったのかなと思います。

―今後はどのような選手になっていきたいですか
今後は自分がレースを引っ張っていけるような選手になりたいなと思っています。。

―今後に向けた意気ごみをお願いします
大学に入ってから弱かった自分が出てきたところもあったと思うのでこの大会を機に切り替えてもう一回強い自分になれるように頑張りたいと思います。

伊藤将大

―レースを振り返って
予選は自分の組では棄権している人が多かったので、余裕を持って走ることができました。準決勝では風のコンディションなどの影響で上がりきらず、レース内容としては良い内容だったのですがタイムはついてきませんでした。しかし3本走ることなどもなかなか無かったので、この大会を経て良い経験ができたなと思います。

―狙われていた順位は
標準を切ったのがギリギリだったので、1つでも上のラウンドに行ければという感じでした。なのでここまで来れたことに満足しています。しかし、タイムの面では自己ベストに及ばなかったので残念でした

―今大会の位置づけは
全国規模の大会ということで、その中でも自分の走りをするということをかんがえていました。

―関カレを振り返られて
関東インカレも今大会と同様で、自分のレースをしてどこまでいけるかを考えていました。その中で準決勝に行けたということは、来年決勝を狙って行く上で良い経験になったと思います。

―関カレ以降はどのように調整されましたか
疲労を抜くことを意識していたのですが、先週の木曜日に捻挫をしてしまってそこから練習を休んでいました。逆にその期間が疲労を抜く良い機会になりました。しかし、調整は満足いくものではなかったので悔いは残っています。

―400mHでは豊田選手や高田選手といった強い選手がいらっしゃいます
意識しますし、あそこまでのレベルに行きたいという気持ちはあるのですが自分の現状を見る限りまだまだだなと感じるので日々の練習から食らいついていきたいです。そして4年になった時に関カレで勝ったりや、ユニバーシアードを狙っていけたらなと考えています。

―今後狙っている大会は
秋に全日本インカレがあるのですがあと0.4秒で標準が切れていないので、もう一度しっかり練習を積み直して標準を狙っていきたいです。

―今季の目標を教えてください
取り敢えずの目標は全カレの標準を切ることなのですが、4年次までに50秒を切ってユニバーシアードを目標に日々取り組んでいきたいと思っています。

山本燎

ー今日の試合を振り返って
目標としては2分50秒でどこまで押していけるかを目標としてレースプランを考えていました。最初からスローペースということで、自分で前に出てレースを進めることは出来ました。しかし、自分が前に出てもペースを上げることができず目標を大幅にオーバーしたペースでレースが進んでしまいそこは反省点だと思います。

ーライバル視している選手はいましたか
周りが自分より上のタイムをもっている選手が多かったので、周りが全員ライバルだと思っていました。また、気持ちの面では自分に負けてはいけないなと考えていました。

ー結果に満足されていますか
全然満足していなく、自己ベストからも遅いタイムだったのでここからレースを振り返って修正していきたいです。

ー改善点などはみつかりましたか
自分が引っ張る位置にいながらもペースも上げていけなかったことが改善点です。また後半垂れてしまい、粘れなかったのでそこも改善点です。

ー駅伝シーズンに向けた意気ごみをお願いします
夏が開けたら駅伝シーズンになってくるので、駅伝のメンバー入りを目指していきたいです。また、これからは距離走が増えてきて、これまで以上に距離を踏んでいくと思います。自分は怪我が多いので、継続した練習ができるようにしていきたいです。

ーご自身の持ち味は
スピードが持ち味だと思っています。積極的なレース展開ができるところが持ち味だとおもっているのでそこを伸ばしていきたいです。なのでスピードも伸ばしつつ距離にも対応して上の選手たちに食らいつけるようにしていきたいです。

ー今後の意気込みをお願いします
これから5000だけではなく10000も走っていくと思うので、両方で自己ベスト更新を目標に頑張っていきたいです。

中園慎太朗

ー今日のレースを振り返ってみていかがですか
調子は上がっていなかったのですが、優勝することを大きく目標にしていました。なのでスタートから前に出たのですが後半は他の大学の選手に負けてしまい及第点といったところでした。

ー今大会の位置づけは
大学に入ってから初めての公式戦ということで、攻めたレースをしようと考えていました。記録会には出ていたのですが、正式なユニフォームを着ることは初めてだったので緊張感をもって臨みました。

ーレースプランは
大まかなイメージはありました。目標としては8分台でベストを更新することでしたので初めの1000mでは3分を切るペースで入ろうと考えていました。大方は設定どおりに走ることが出来ました。

ー岡内選手に途中抜かされてしまいました
抜かされたときに横を見たらHのマークが見えたので「やばい」と思いました。同期としてベストも少し上で意識している存在であったので、ここで負けられないなと思いました。いつもきついときに前に出ることが出来ないので、今回は勇気を出して一歩踏み込んで最後まで粘りました。

ー法政に入学を決めた理由は
先輩が代を追って法政に進学されていたこともありますが、それに加えて高校時代の先生が「法政大学はどうだ」と紹介してくださいました。そこから法政大学について調べ初め法政大学に通いたいと思いました。

ー大学での目標は
3000mSCの法政大学記録を作って、大学卒業までにオリンピックに出場できるくらいの実力をつけたいです。また欲張りなのですが、駅伝にも出たいです。

ー目標を達成するためには
先輩方がどんどん結果を残していて背中を追う存在なのですが、先輩方よりも1mでも長い距離を踏んでいきたいです。またその分ケアもしっかりとして、4年間怪我をしないようにしたいです。

ー今後の目標をお願いします
ここで3000mSCが一区切りとなると思うので、次は駅伝があるので力をつけていってまず最初にある全日本駅伝のメンバー入りをしていきたいです。

江藤拓都

―今日のレースを振り返ってみて
関カレの疲れで走れていなかった分が出てしまって、ただもがいて走ってしまったという感じです。全然ダメダメなレースでした。

―今大会の位置付けは
関東インカレに合わせにいっていたので、関東インカレと比べると気合はあまりはいっていませんでした。位置づけとしてはあまり高くなく、決勝にいければいいかなという感じでした。

―関カレからの調整は
関東インカレ終わってからは体に予想以上のダメージがきていて全然走れていない状況でした。5日前ぐらいからやっと動きはじめたので、だましだましやっていくしかなかったです。状態としては最悪でした。

―関カレを振り返られてみて
4継が予想外の良い結果になって、個人としては決勝に残るということが目標で達成できたので良かったです。3種目入賞できたので4年生としては良かったなと思います。

―次に狙われている大会は
全日本インカレです。関カレで7位という結果だったので上位入賞を目指してメダルに絡めるようにしていきたいです。

―今後の意気込みをお願いします
最後の年となるので、今回は落ちてしまったのですが今後はこのようなミスがないように常に上で戦っていけるような選手になりたいです。

 

 

 

フォトギャラリー

  • S  73982007 R笑顔で写真に応じる(エコぴょん・樋口陸・吉間)
  • S  73982008 R今後の活躍にも期待がかかる樋口陸
  • S  74006535 R関カレ2位の実力を見せつけた高田
  • S  74006534 R準決勝進出を果たした伊藤
  • S  74014757 R駅伝シーズンに向けて意気込みを語った山本
  • S  74006532 Rフィールド勢の活躍にも目が離せない
  • S  74006533 R女子エースの田植には期待がかかる
  • S  74006536 Rルーキーの樋口夏にとって課題の残るレースとなった
 

 

 
 
 
 
 

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