準硬式野球

【準硬式野球】第62回関東地区大学選手権大会決勝 対国学院大 届きそうで届かなかったあと1点 シーソーゲームの最後で勝利の女神は微笑まず 数多のドラマを生んだ関東地区選手権は準優勝で幕を下ろす

第62回関東地区大学選手権大会準決勝
2020年3月25日(水)
サーティーフォー保土ケ谷球場

たどり着いた関東選手権決勝の舞台。法大は東都2部に所属する国学院大を相手に迎えた。序盤からシーソーゲームを展開し、3回には堀尾浩誠(社2)の適時打で同点、細木雄斗(社3)の適時打で逆転に成功する。しかし7回に、今大会で一番の成長を遂げた伏見颯真(営2)が打ち込まれ逆転を許す。8回に堀江悠介(経3)の犠飛で1点を返し、最終回には1死一、二塁の好機を演出するも、代打の渡邉慶輝(現3)が三併に倒れ試合終了。関東地区選手権は準優勝で幕を閉じた。

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あと1点が遠かった

試合結果

試合結果

 123456789HE
国学院大 2 0 1 0 0 0 3 0 0 6 12 2
法大 2 0 2 0 0 0 0 1 0 5 10 3

(国学院大)桜井、小野、○加部ー鴻巣
(法大)尾崎、前芝、●伏見、西村ー堀尾

盗塁:八木(1回)

打撃成績

打順位置選手名出身校打数安打打点四死球
1 (5) 堀江悠介(経3) 健大高崎 4 1 1 1
2 (4) 鎌田航平(社4) 鳴門 1 0 0 1
  6 中井雄也(社2) 済美
3 (8) 八木達也(社3) 日大三 3 3 1 0
4 (2) 堀尾浩誠(社2) 報徳学園 3 1 1 1
5 (DH) 中川大輔(社4) 日大三 3 1 1 2
6 (3) 藤平心(社2) 藤代 3 0 0 0
  PH 近藤匠(経2) 札幌第一 0
  3 篠崎宰響(社4) 明星 0
  PH 渡邉慶輝(現3) 上田西  1
7 (9) 大石悠月(経4) 静岡 3 0 1
8 (6)4 細木雄斗(社3) 報徳学園 3 1 1 0
9 (7) 古屋一輝(経2) 健大高崎 3 1 0 1
P   尾崎海晴(社4) 鳴門
    前芝航太(営3) 法政二  ー  ー ー  ー 
    伏見颯真(営2) 帯広緑陽
    西村勇輝(経3) 日本文理 ー  ー  ー  ー 
 

投手成績

 被安打奪三振四死球自責点
尾崎 2 0/3 4 4 1 3
前芝 4 1 3 1 0
伏見 1 4 1 0 3
西村  3

 

戦評

  準決勝を劇的な試合の幕切れで勝利し、見事決勝まで進んだ法大。優勝旗をかけた決勝の相手は東都リーグ2部の国学院大との一戦となった。

 試合は初回から動いた。法大の先発・尾崎海晴(社4)の立ち上がりを国学院大が攻める。先頭打者に左越三塁打を許すと、続く2番打者に死球を与え無死一、三塁に。適時打や味方の野選も絡みこの回いきなり2点を奪われる。反撃したい法大はその裏、1番堀江悠介(経3)が右前安打で出塁。続く2番鎌田航平(社4)が犠打で送り、3番八木達也(社3)が左前適時打と幸先よく3人で1点を返した。その後5番中川大輔(社4)の左中間への適時二塁打も飛びだし、この回同点に追いつく。流れをつかみたい尾崎だったがその後も走者を出す苦しい展開に。3回には無死一、三塁とすると、自らの失策で3点目を奪われ、ここで2番手・前芝航太(営3)に交代。右翼手の大石悠月(経4)の本塁への好返球があり、最少失点で終える。
 
 3回裏、先頭の鎌田が四球で出塁すると4番堀尾浩誠(社2)、8番細木雄斗(社3)の適時打で逆転に成功する。その後は前芝がテンポの良い投球で6回まで相手打線を封じる。7回表、法大の3番手としてここまで好調の伏見颯馬(営2)が登板。今日も良い投球を披露したかった伏見だったが、甘く入った球を弾き返され4連打を浴びこの回3点を奪われる。法大は8回裏に大石の内野安打から堀江の犠飛で1点差とし、8回と9回は4番手で登板した西村勇輝(経3)が気迫の投球で無失点に抑えた。
 
 1点差で迎えた9回裏。先頭の八木が右前安打で出塁。続く堀尾が犠打で送ると主将の中川が7球粘った末に四球を選び1死一、二塁の好機を作る。ここで本間監督が代打に渡邉慶輝(現3)を告げる。長打が出れば連日のサヨナラ勝ちとなったが、不運にも打球は野手の正面に転がり、併殺打に倒れ試合終了。惜しくも1点差で敗れ、無念の準優勝となった。

 『あと1点』がすぐそこにあるのにどうしても届かなかった決勝戦。頂点をつかみきれなかったことに対して思うところは選手やスタッフそれぞれあるかもしれないが、この頂点の舞台まで素晴らしい戦いぶりを見せてくれたことも揺るぎない事実である。悔しさもふがいなさも反省も収穫も全てかみ砕いて飲み込んで、新たな舞台へと歩みを進める。

(記事:鈴木滉平、磯田健太郎 写真:磯田健太郎)

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数々のドラマを生んだ関東選手権は準優勝で幕を閉じた

選手インタビュー

本間隆洋監督

ー今日の試合を振り返って
先制されたのをなかなか払拭できませんでしたね。個々までの試合を逆転逆転では来ましたが、それではいつか力尽きてしまいますよね。

ー国学院大の印象は
勢いがあるチームと言いますか、特別にマークしなくてはいけないチームではないですが、勢いがあるイケイケなチームでした。

ー尾崎(海晴)投手を早い回のイニング途中に代えました
元々長いイニングを投げられる投手ではないですし、早いイニングで代えようとは思っていて、投手責任者の水谷(憲正)がそこはうまく回してくれましたね。事前に誰が何回という話はしてくれていて、そういう意味では想定の範囲内でした。前芝(航太)がすごく良かったので、伏見(颯真)に代えたときの3点が、今となっては悔やまれます。

ー勝負を分けたポイントは
思ったより打ちあぐんだということにつきますね。

ー今大会で成長した選手をあげるとすれば
シーズン序盤なのであえて誰というのはないのですが、内野手では細木(雄斗)ですね。試合に出るごとに状況判断に磨きがかかって、バッティングの方も勝負強さが出てきて。ただこれがリーグ戦まで持続できるかというところは、本人の努力次第だと思います。

ー選手たちに向けて
今年は中川(大輔)を中心にした良いチームだと思うので、とにかく諦めずにまずはリーグ戦のタイトル、そして全日本の出場権に向かってもう一度一緒にやっていこうと、そう伝えたいですね。

中川大輔主将

—大会を振り返って
こんなに粘りのあるチームだとは思っていなくて、逆転の試合が多かったので、そこは収穫だと思います。
 
ー勝負を分けたポイントは
7回の伏見に代えたところがやっぱり勝負を分けてしまったのかなと思います。
 
ー打線もこれまでの試合よりは少し元気がない印象でした
7回に先頭の八木が出て、その後の堀尾がしっかり(バントで)送りきれないというところが(勢いに乗り切れず)良くないところでしたね。

ー選手からは中川大主将がよく声をかけているというお話をお聞きしますが、どのような声をかけているのでしょうか
チーム全員で勝つという意識があるので、ベンチの声がなくならないように率先して声を出して、チームを盛り上げようと思っています。

ー今大会で成長した選手を選ぶとしたら
伏見ですね。今日はうたれてしまいましたが、それまでのピッチングは素晴らしいものがあったので、この悔しさをバネに頑張ってくれたら良いなと。
 
ー選手たちに向けて
まだ全日の切符がなくなったわけではないので、切り替えて次に向けてやっていこうと言いたいですね。

水谷憲正

ー大会を振り返って
自分はピッチャーリーダーをやっているのですが、ピッチャー陣には課題がたくさん残った大会だったのかなと感じています。初戦の先発の尾崎から始まって、序盤に展を取られすぎているので、練習で改善していきたいと思います。

ー勝負を分けたポイントは
伏見を代えたタイミングであったりとか、西村(勇輝)を温存してしまった部分や、前芝をもう少し伸ばしても良かったのかなというところですね。この三連戦で伏見が調子が良かったので、そこに自分が頼ってしまったのが良くなかったのかなと思います。

ー投手陣の統括を任されていますが、どのようなことを日頃から意識していますか
練習中から試合を意識するようにとは話していて、『練習の練習』にならないように、ブルペンでもバッターやカウントを意識した練習をすることや、フィールディングでもサイン練習でも試合に向けて練習していると言うことをみんなにしっかり伝えています。

ー水谷選手から見て中川大主将はどのような主将ですか
頼りになる存在ですし、支えてあげたくなるようなキャプテンです。チャンスで打ってくれますし、試合でも私生活でも頼りにしています。

ー大会中に成長した選手を選ぶとしたら
今日は打たれてしまいましたが、伏見が投げるたびに本当に良くなっていったので、伏見を選びます。今日打たれてしまったのは僕の責任だと思うので、気にせずやっていってほしいです。

ー選手達に向けて一言
これから先があるので、一日一日を大切にして、全員で勝ちに行きたいです。

前芝航太

ー今日を振り返って
先発で結果を残せていなかったので、今日はなんとか良いピッチングをしようとして、結果を残すことが出来ました
 
ー今日の投球で意識したことは
相手がまっすぐに張っていたので、変化球をうまく組み合わせて打たせてとることを意識しました。

ー勝負を分けたポイントは
最後までどうなるか分からない試合で、相手の方が少しだけ粘り強かったことが勝負を分けたのかなと感じています。
 
ー関東地区選手権は指名打者制ですが、打席に立たないことについては意識の変化は
自分的には打席に入ってリズムを作るタイプなのですが、野手の方々がよく打っていたので(指名打者制で)良かったのかなと思いますね。
 
ー今大会で成長した選手や成長した選手は
堀尾(浩誠)ですね。年は代打が多くて、(バッテリーを本格的に組むのは)今年からなのですが、本当に頼もしいキャッチャーだなと。
 
ーリーグ戦に向けて
全日は決められなかったのですが、リーグ戦でタイトルを取るのが目標ではあるので、そこに向けて調整していきたいですね。

堀尾浩誠

ー今日の試合を振り返って
序盤に先制されたのがこっちとしてはきつかったのと、バッティングで得点圏にランナーを進めながらも返せてないのが自分たちの打線に問題があると思います。

ー3回裏に同点打を放ちました
初球真っ直ぐで次変化球が来るだろうと思って狙ってた球を打てたので良かったです。

ー4人の投手をリードしました
一人一人タイプが違うのでそのピッチャーに合わせた配球をするんですけど、最近尾﨑さんが調子悪い中今日良いピッチングをさせてあげたかったんですけど、できなくて自分に問題があると思います。

ー盗塁を許す場面が多く見られました
元々肩が強くないしスタートも良く切られましたし、ディレイドスチールとかも自分が全然予測していなかった時にされたので、自分の準備不足だなと思いました。

ー今大会を通して感じたことは
打撃面に関しては良かったと思います。ですがオープン戦で全然点を取られてなかったのにこの大会入ってからすごい失点することが多くなったので、それはピッチャーもそうですけど僕にも問題があると思うので春のリーグ戦が始まるまでにはそこをしっかり解決して、ピッチャーが一番投げやすい配球をするというのを意識してやっていきたいと思います。

ー準優勝という結果に終わりました
優勝することしか考えてなかったので悔しいです。

ーこれからどう調整していきますか
練習の中でもっと試合を想定した練習をしないとこういう緊迫した場面でミスが起こると思うので、もっと試合を想定する練習を意識していきたいと思います。

伏見颯真

ー今日の試合を振り返って
自分が出て3点取られてチームが負けてしまったので本当に申し訳ないなと思っています。

ー国学院大の印象は
上位打線に良いバッターが並んでいるのでコーナーを突きながら投げようと思ったんですけど、甘く入ったのが打たれたという感じです。

ー4連投となりましたが、調子は
調子はいつも通りだったと思います。

ー今大会を通して感じたことは
去年から成長した部分もありますし課題になった部分も見つかったので、それを次の春のリーグ戦までに修正して、さらに良いピッチャーになりたいです。

ー準優勝という結果に終わりました
チーム全員優勝したいという気持ちで冬の期間ずっと練習してたので悔しいです。

ーこれからの意気込みについて
今回準優勝でしたけどシーズンは始まったばっかりなので、次のリーグ戦では優勝して全日もしっかり決めて全日で優勝できるように頑張りたいです。
 

フォトギャラリー

  • DSC 2705 R尾崎は悔しさの残るマウンドとなった
  • DSC 2796 R中川大は5番打者として主将としてチームを引っ張った
  • DSC 2862 R大石の好送球でのクロスプレー
  • DSC 2923 R変化球を交えた投球で素晴らしい投球の前芝
  • DSC 2939 R同点打の堀尾
  • DSC 2771 R3安打の八木
  • DSC 3106 R中井は遊撃手で途中出場し安打も放った
  • DSC 3007 R細木は逆転打を放った
  • DSC 3051 R代打で出場の近藤
  • DSC 3140 R全試合フル出場の古屋
  • DSC 3071 R西村は投球に気迫がこもった
  • DSC 2694 Rリーグ戦に向けて再出発だ
 

 

 
 
 
 
 

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